定期テスト対策に不可欠な学習

いよいよ目前に迫った2学期の期末テスト。特に中3生は、高校入試での内申点に大きな影響を与えるテストであるだけに、何としても良い成績を残したいものです。その他の学年でも、このテストの結果は、学年末だけでなく次学年でのスタートにも実は少なからぬ影響をもたらします。学習内容が難しくなる2学期は、大きな成績格差が生じる時期です。

ところで、皆さんはテスト直前にどのような学習をしているでしょうか。学校から出された課題に対応するのに精一杯で、自分の課題に合わせた取り組みができていないお子様が非常に多く、その結果、「勉強した割に成績が伸びなかった」という思いを繰り返されているのです。そうなると、お子様のやる気も大きくダウンしてしまい、悪循環に陥ることに。

それでは、定期テスト対策で優先的に取り組むべき学習とは、一体何なのでしょうか。それは、ズバリ「学校のワークとテスト対策プリント」をしっかり解くことに他なりません。「何だ、ワークなんて提出するからやってるし」という声が聞こえそうですね。でも、大切なのは取り組み方にあるのです。一度だけで済ませるのは、何の活用も出来ていません。

なぜ、学校のワークやプリントがそれほど大切なのでしょうか。学校の先生の立場を考えれば、自ずと分かります。と言うのも、テスト問題は基本的に学校の授業に関わる範囲からしか出題できないのです。そうなると活用できる資料は、授業ノート・資料集・ワーク・プリント。特にすでに問題形式になっているワークは、最も活用しやすいツールなのです。

だとしたら、テスト対策としてそれを活用しない手はありません。それに気付いている塾などでは、ワークのフォローに力を入れています。極端な場合、ワークの問題がそのままテスト問題になるケースもあります。そこまでいかなくても、数字や形式をちょっと変えただけで出題されることは頻繁にあり、繰り返しトライすることで記憶に残ります。

ここで、テスト直前のワークの進め方をまとめます。本番までに3回は繰り返します。

1 テスト範囲の問題を1週間前までに解く。ミスした問題には必ずレ点を付ける。

2 レ点が付いた問題のうち基本問題を解き直す。ミスした問題には再度レ点。

3 2つレ点の基本問題を解き直す。3つレ点の問題は、直前までにクリアを目指す。

4 配布されたプリントも、同様の方法で解き直す。

上記の際には「基本問題」の見極めが非常に重要です。どうすれば良いかというと、前回のテスト問題と解答を見て、失点した問題で事前に繰り返し解けば本番で正解できるレベルの問題は、お子様にとっての「基本問題」だと判断して下さい。漢字や単語でミスが目立つ場合には、一気に覚えようとせず、細切れの時間で学習の合間を活用する形で取り組むことがポイント。記憶は脳に掛かる負荷が大きいため、細かいチェックを繰り返すことが重要。

本来であれば、1回目については2週間前までに終了しておくことをお薦めしています。そうすると、直前の時期にはミス問題のクリアに重点が置けることに加え、理社の追い込みに時間が充てられるようになります。最低でも、英数については1回目を終えておきたいところです。学年末では、日々の勉強としてぜひ取り組んで下さい。

効果的な定期テスト対策から、普段の学習でやるべきことが見えてきます。テスト結果を点数だけの評価で終わらせることなく、次回のテストで重点的に学習すべきことを明確にすることで、より具体的な学習の方針が立ちます。その上で目標得点を設定することで、お子様のやる気にスイッチが入ること間違いなしです。がんばって下さい!!

普通の子が大きく変わる学習のすゝめ

プロ講師としての経験をもとに、普通の子が大きく伸びる学習を提案します。

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