今や、誰もが当然のように持っているスマホ。一昔前には、考えられない事態です。 電車の中では、スマホをいじっている人がほとんどで、短期間の間に人々の行動を大きく変えてしまいました。中高生に与えている影響は大きいようで、心配の声も広がっています。
先日の読売新聞で、小学生から高校生を対象とした内閣府の調査結果が公表されました。
それによると、平日一日のスマホによるネット利用時間が、中学生で124分・高校生で170分。正直、長時間利用しているという印象ですが、LINEの普及が背景にあるようです。
ネットやスマホの影響で真っ先に懸念されるのは、子どもたちの勉強時間への悪影響。
調査結果を見ると、全体的に影響が広がっていると思いがちですが、実は依存している層とそうでない層の二極化が進行している模様。それは、学力の影響だけとは言えない模様で…
スマホ依存の背景には、子どもたちを巡る家庭環境に少なからぬ影響が見られるとのこと。
貧困により子どもとの関わりが薄くなる層は、スマホを与えてそのままになることが多いようで、勉強時間の確保が難しいという指摘は、思った以上に深刻な事態だと思います。
加えて、LINEでグループが作れることが、仲間外れやいじめを助長する側面も。
ただ単にダラダラ見続けたり、ゲームにハマったりというだけでなく、社会問題が子どもたちの行動に大きな影響を与えていることを、改めて認識させられる結果となりました。
スマホの登場で、読書習慣がすっかり廃ってしまうことが、個人的には気になっています。
子どもの頃から、スマホいじりが習慣になってしまうと、益々本に親しむ機会が減り、将来の知性に与える影響を懸念しています。文明の利器とは、賢く付き合いたいものです。
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