これからの道徳教育のモデル

安倍政権の教育改革の目玉に、「道徳教育の教科化」があげられます。 目指す方向性については、様々な議論があり、右傾化への懸念が少なからずあります。森友学園問題を見ると、この国の行方に不安な思いは、良識ある方々なら持っているでしょう。  

方向性には注意しなければいけませんが、道徳教育の改革は必要だと思っています。 海外では、哲学教育となっている国が多く、成熟社会となる日本でも、多様性の受け入れが必要なことを考えると、哲学の時間を設けることは、非常に有意義ではないでしょうか。

実際に哲学の授業を実施している学校の模様が、先日の紙面で紹介されていました。 デスカッション形式で進められる点が、特徴です。日本では、ディスカッションというと討論を想定する向きが多く、何となく嫌煙されがち。果たしてうまく進行するのでしょうか。  

ディスカッションに際しては、相手の意見を傾聴する姿勢で臨むことが求められます。 イメージに反して、むしろ日本人が日々心掛けている姿勢こそ、哲学の授業では重要なのです。発信における多様性の確保が、議論を成熟させるために欠かせない視点だと思います。  

何かと抽象的で、小難しい哲学ですが、自分に引き付けての思考がその一歩。 自由闊達に考え、お互いに意見交換する習慣が広がると、自分が知らないことがクリアに見える機会も増えます。その結果、子どもたちの学習意欲が高まる効果も期待されています。 

加えて、ディスカッションの方法が身に付くことで、発信型学習が当たり前になる効果も。 未だに途上国型の教育から抜け出せない日本の現状に、一石を投じることになりそうです。アクティブラーニングの一環として、新たな可能性の萌芽を期待できると思っています。   

普通の子が大きく変わる学習のすゝめ

プロ講師としての経験をもとに、普通の子が大きく伸びる学習を提案します。

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